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Gesonula punctifrons
オキナワイナゴモドキ
南西諸島
1年中
南西諸島の水辺に生息するバッタの仲間。ミズイモやスイレンなどの葉の上でよく見られるが、稀に乾いた草地でも発見されている。発生地ではそれなりの個体数を見るが、分布は局所的。オキナワイナゴモドキは、土中ではなく葉柄に産卵するという、バッタとしてはかなり変わった生態をもつ。そのため、一生を水上の草の上で過ごすことになる。幼虫も他のバッタにはない変わった色彩をしており、オレンジ色と水色の斑模様である。特に若い幼虫は全身が褐色で光沢があり、どうも虫や鳥の糞に擬態しているものと思われる。成虫はやや光沢のある黄緑色で、後翅は明るい水色をしている。警戒心が高く、こちらの気配を察知するとすぐに飛んで逃げてしまう。
成虫の姿
オス
メス
生態写真
オキナワイナゴモドキ若齢~中齢幼虫
様々なステージの幼虫が同所的に見られる。離れて見るとまるで鳥の糞のよう。水上の葉の上は隠れる場所がないので、擬態する方向に進化したのかもしれない。
オキナワイナゴモドキ終齢幼虫
終齢幼虫になると褐色や緑色になる。成長するごとにコロコロと外見が変化するのは、珍しくも面白い。
オキナワイナゴモドキ♀
成虫メス。水草の上にいるのが普通だが、飛翔能力が高いため周辺の草地で見つかることもある。
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