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Gryllotapla orientalis
ケラ
日本全土
本土 :4月~10月
南西諸島:1年中
モグラのように地中にトンネルを掘って暮らす直翅目。前脚が地面を掘るために特化した形状をしている。力が強く、手に乗せると指の隙間を掘り進もうと前脚で広げてくるのだが、少し痛みを感じるほどのパワーがある。見た目からは想像つかないが、飛ぶこともでき、夏から秋にかけて灯火に飛来することがある。また、体にびっしりと生えた微細な毛のおかげで水面を泳ぐことも可能。ケラはオスだけでなくメスも鳴く。地面から音がするので、正体が分かるまではミミズが鳴いていると思われていたのだとか。海外に生息するケラの仲間では、鳴き声が増幅されるようにトンネルを掘ることが報告されている(Bennet-Clark et al. 2009)。日本のケラについては不明だが、コオロギの仲間には、葉などの周りの構造物を利用して音を増幅させる行動が割とみられるため、トンネルをうまく加工している可能性はある。
成虫の姿
オス
メス
生態写真
ケラ終齢幼虫
成虫ほど見かけないが、夜に地表に出てくることがある。
ケラ♀
成虫メス。翅脈の間隔がオスに比べて狭いのが特徴。ケラはメスも鳴く。
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