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Hierodula patellifera
ハラビロカマキリ
本州・四国・九州・伊豆諸島・南西諸島
本土 :8月下旬~12月上旬
南西諸島:1年中
樹上で生活する中型のカマキリ。他のカマキリと比べると前胸が短い。ハラビロカマキリの大半が緑色型だが、少ないながら褐色型も見られる。好戦的な性格で、体の大きいセミなども捕らえて食べてしまう。オスはスリムな体形で前翅が薄く透けているためか、ウスバカマキリと間違われることがある。他のカマキリに比べてハリガネムシの寄生率が高いが、これは樹上に飛んでくるカゲロウやユスリカなどを捕食する機会が多いからだと思われる。近年、沖縄県の大東諸島に生息するハラビロカマキリが亜種であるとする研究が報告された(Oshima, 2021)。南西諸島のハラビロカマキリは本土のものよりも大型であり、今後は他の島に分布する個体群も亜種となるかもしれない。
近年、中国からの輸入竹箒が侵入経路と考えられている、外来種のムネアカハラビロカマキリによって、在来のハラビロカマキリが急激に数を減らしていることが報告され、問題となっている。
成虫の姿
オス
メス
生態写真
ハラビロカマキリ若齢幼虫
若い幼虫はすべて緑色型で、腹部が反り返っているのが特徴。すぐこっちを見てくる。
ハラビロカマキリ終齢幼虫
日本のカマキリの中では一番威嚇する。口の中が黒いのがハラビロカマキリの特徴。
ハラビロカマキリ♂
成虫オス。樹上性の傾向が強いが、草原でも見られる。夜でも複眼は黒くなり切らない。
ハラビロカマキリ♀
成虫メス。ハラビロカマキリには褐色型もいるが、数は少なく珍しい。
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