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カマキリ科

カマキリ科

日本で一般的に見られるカマキリ類の多くが属するグループである。人家周辺でも頻繁に観察されるため、人々にとって馴染み深い昆虫と言える。しかし、そのために、カマキリの本来の生息環境については、あまり理解されていないのが現状である。実際には、種類によって地上性、草上性、樹上性といった明確な棲み分けが見られる。しばしば観察される共食い現象については、「交尾後にオスがメスに食べられる」という誤解があるが、これはオスの不運、もしくは行動の不器用さによるものであり、交尾後、オスは適切なタイミングを見計らってメスから離れ、全力で逃げるのが一般的である。

オオカマキリ♀
マエモンカマキリ♀
チョウセンカマキリ♀
ハラビロカマキリ♀
ムネアカハラビロカマキリ♀
コカマキリ♀
ヒメカマキリ科

ヒメカマキリ科

林内を主な生息場所とする、小型のカマキリ類である。ヒメカマキリ科は、ランの花などに擬態することで知られるハナカマキリを含むグループである。日本にはヒメカマキリとサツマヒメカマキリという2種が生息するが、両種は形態が酷似しており、西日本では混生地域も存在する。しかし、発生時期が異なるため、容易に識別が可能である。ヒメカマキリは秋に成虫となるのに対し、サツマヒメカマキリは幼虫態で越冬し、初夏に成虫となる。

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Gonypetidae

Gonypetidae

カマキリ類の中でも特に小型の種が多いグループである。日本産種としては、ヒナカマキリが本科に属する。ヒナカマキリの属するグループは、かつてはカマキリ科に分類されていたが、2019年のカマキリ目全体の分類体系の見直しに伴い、Gonypetidaeに変更された。ヒナカマキリは、薄暗い林内の地表を徘徊しながら、小型の昆虫を捕食する。非常に小さく目立たないカマキリであるため、その存在を知らない人も多いと思われる。本稿を機に、ヒナカマキリを探してみてはいかがだろうか。

ヒナカマキリ♂
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