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ヒメカマキリ科
ヒメカマキリ科
林内を主な生息場所とする、小型のカマキリ類である。ヒメカマキリ科は、ランの花などに擬態することで知られるハナカマキリを含むグループである。日本にはヒメカマキリとサツマヒメカマキリという2種が生息するが、両種は形態が酷似しており、西日本では混生地域も存在する。しかし、発生時期が異なるため、容易に識別が可能である。ヒメカマキリは秋に成虫となるのに対し、サツマヒメカマキリは幼虫態で越冬し、初夏に成虫となる。
Gonypetidae
Gonypetidae
カマキリ類の中でも特に小型の種が多いグループである。日本産種としては、ヒナカマキリが本科に属する。ヒナカマキリの属するグループは、かつてはカマキリ科に分類されていたが、2019年のカマキリ目全体の分類体系の見直しに伴い、Gonypetidaeに変更された。ヒナカマキリは、薄暗い林内の地表を徘徊しながら、小型の昆虫を捕食する。非常に小さく目立たないカマキリであるため、その存在を知らない人も多いと思われる。本稿を機に、ヒナカマキリを探してみてはいかがだろうか。
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