top of page
Mecopoda elongata
タイワンクツワムシ
本州・四国・九州・伊豆諸島・南西諸島
本土 :8月上旬~11月上旬
南西諸島:1年中
林縁や河川敷などの草地に生息する。南西諸島ではそこそこ見られるが、本州では静岡以西の暖かい海岸線沿いに限られる。クツワムシと違い、翅が長いので飛ぶことができる。そのため攪乱には少し強い。幼虫~羽化直後には緑色の個体がいるが、時間とともに例外なく褐色に変化する。直翅類の中では長寿で知られ、成虫で1年以上生きる。南西諸島では1年中成虫が確認できるが、幼虫が羽化する秋が一番数が多い。本土でも暖かい地域では成虫のまま冬を越し、翌春にも活動する。本土と南西諸島とでは発生サイクルが異なり、本土では夏から秋にかけて繁殖活動をするのに対し、南西諸島では秋に羽化した成虫は冬が明けるのを待ってから繁殖しているようだ。タイワンクツワムシの鳴き始めはぜんまいを巻くような前奏が入るのが特徴で、その後ガチャガチャ鳴きだす。
成虫の姿
オス
メス
生態写真
タイワンクツワムシ若齢幼虫
幼虫の緑色型は普通に見られる。クツワムシの仲間は成虫になるまでの脱皮回数が少なく、幼虫の時点でそこそこ大きい。
タイワンクツワムシ終齢幼虫
林縁の下草の中や葉上にいる。南西諸島では10月頃でも幼虫が見られる。
タイワンクツワムシ♂
越冬明けのオス。暖かい夜に林縁や林内の下草で大きな声で鳴く。
タイワンクツワムシ♀
成虫は羽化直後でもない限りすべて褐色型になる。前翅の黒い斑紋には個体差がある。
bottom of page