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Melanabropsis yanbarensis
ヤンバルクロギリス
沖縄島・久米島
8月下旬~11月上旬






ヤンバルクロギリスは、沖縄島と久米島の原生林に生息するクロギリス科の昆虫である。成虫は夏の終わりから秋にかけて出現する。樹木の樹洞を主な生息場所とし、日中は樹洞内に堆積した腐葉土や木片の中に潜んでいる。夜間になると、繁殖活動のために樹幹や林床に出てくるため、林道などで見かけることもある。幼 虫期間は長く、成虫になるまでには約2年を要するが、成虫の寿命は他の直翅類と比較して短い。そのため、個体数のピーク時には比較的容易に観察できるものの、ピーク時を逃すと発見が難しくなる。ヤンバルクロギリスを探したい場合は、9月頃が最適だろう。ヤンバルクロギリスとよく似た種として、屋久島に生息するヤクシマクロギリスと、石垣島・西表島に生息するヤエヤマクロギリスがいる。なお、奄美大島ではクロギリス科の昆虫は確認されていない。
成虫の姿
オス

メス
生態写真

ヤンバルクロギリス♂
夏の終わり頃から成虫が見られるようになる。オスは林道にあまり出てこない感じがある。

ヤンバルクロギリス♀
産卵管の有無で性別が分かる。跳躍力はあるが、カマドウマほどではない。