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Polonemobius taprobanensis
シバスズ
【分布】
北海道・本州・四国・九州
伊豆諸島・南西諸島
【出現時期】
本土 :6月中旬~12月下旬
南西諸島:1年中
【出会いやすさ】
芝生のような短草地に生息するヒバリモドキ科の仲間。小さいのであまり目立たないが、公園や河川敷などでごく普通に見られる。明るい褐色で光沢がない。年に2回発生し、1化目は6月下旬頃から鳴き始める。マダラスズと混生することもあるが、植物の密度が高い場所を好む。
徳之島の北端より南のエリアには、マダラスズのように区切って鳴き、産卵管の長さが異なる個体群が分布していて、ネッタイシバスズという別種として扱われていた。しかし近年の研究で、オスの交尾器に差異が認められないこと、産卵管の長さは個体差とみられることから、シバスズとネッタイシバスズは同種とされた(Storozhenko, 2015)。その結果、シバスズの学名であったPolionemobius mikadoはシノニムとなり、ネッタイシバスズの学名であるPolionemobius taprobanensisに統合された。
【成虫の姿】
オス
メス
【生態写真】
シバスズ中齢幼虫
春や夏に芝地を探すと小さな幼虫が確認できる。数は多いものの、小さいので見失いやすい。
シバスズ♀
体色は明るい褐色で、地表に暮らしている。芝地が探しやすいが、ある程度草丈のある草地にも生息している。
シバスズ♀(南西諸島個体群)
徳之島以南に見られるシバスズの個体群(ネッタイシバスズ)。オスはマダラスズのように区切って鳴く。
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